二兎を追う者は一兎をも得ずとは?
にとをおうものはいっとをもえず
「二兎を追う者は一兎をも得ず」とは、同時に二つのことを欲張って追いかけると、どちらも手に入らないという教訓を表すことわざです。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」は、ウサギ(兎)の狩りを例えに用いた日本のことわざです。二匹のウサギを同時に追おうとすれば、どちらも逃げられてしまうという狩猟の実情から生まれた表現で、一度に複数の目標を追うことの危うさを戒めています。
このことわざが伝える教訓は、集中と優先順位づけの重要性です。資源(時間・労力・お金)は有限であり、それを複数の目標に分散させると、それぞれへの注力が不十分になり、結果的にどれも達成できなくなるという考え方を端的に表しています。
同様の考えは世界各地のことわざにも見られます。英語の「If you run after two hares, you will catch neither.(二匹のウサギを追えば、どちらも捕まえられない)」はほぼ同義のことわざです。西洋でも古代から類似の教訓が語られており、人間の普遍的な失敗パターンを反映しています。
一方で、このことわざの裏には「一兎に集中せよ」というポジティブなメッセージも含まれています。現代のビジネスや学習場面では、目標を絞り込むこと、マルチタスクより集中作業の方が成果を上げやすいことを示す際に引用されることが多いです。ただし、状況によっては複数の目標を段階的に追うことが有効な場合もあり、ことわざを杓子定規に適用することなく文脈に応じて判断することが大切です。
使い方・例文
「勉強も部活も本気でやりたいのはわかるが、二兎を追う者は一兎をも得ず、まず今の優先順位を決めよう」というように、集中を促す場面で使われます。
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