三木清とは?
みききよし
三木清は、西洋哲学(とくにハイデガー哲学)を日本に紹介しつつ、独自の歴史哲学・人間学を構築した昭和前期を代表する日本の哲学者です。
三木清(みき きよし、1897〜1945年)は、兵庫県出身の哲学者で、京都帝国大学(現・京都大学)で西田幾多郎に師事しました。その後、ドイツに留学してハイデガーやリッケルトのもとで学び、帰国後は法政大学で教鞭を執りました。
三木清の哲学的営みの核心は、西洋哲学の成果を咀嚼しながら独自の「人間学」「歴史哲学」を構築することにありました。主著『パスカルにおける人間の研究』(1926年)では、パスカルの実存的人間像を通じて近代的人間の本質を掘り下げました。
後年の代表作『構想力の論理』では、人間の創造的行為の根底にある「構想力」(ポイエーシス)を鍵概念として、自然・歴史・技術・芸術を統合する独創的な形而上学を展開しました。この著作は未完のまま終わっています。
昭和期の社会変動のなかで、一時期マルクス主義的な社会哲学にも関与し、『唯物史観と現代の意識』などを著しました。しかし戦時下での思想弾圧を受け、1945年に治安維持法違反で逮捕・投獄され、終戦直後に獄死しました。その死は日本の言論弾圧の悲劇を象徴する出来事として知られています。
使い方・例文
「三木清の『人生論ノート』は、孤独・幸福・愛などの身近なテーマを平易な文体で論じており、今日でも広く読まれる哲学随想集です。」
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