三方金とは?
さんぽうきん
本の天・地・小口の三方向の切り口を金色に装飾する製本技法で、高級感や保存性を高めるために用いられます。
三方金(さんぽうきん)とは、製本された書籍の天(上辺)・地(下辺)・小口(前側の辺)という三方向の断面を金色に塗り飾る装丁技法です。
加工は、本文を束ねて固定した状態で断面を平滑に裁断した後、金泥や金箔を圧着することで行われます。かつては本物の金が用いられることもありましたが、現代では金色の顔料や箔転写フィルムが主流となっています。職人が手作業で施す場合と、専用機械で行う場合があり、いずれも高い精度が求められます。
三方金の効果は装飾的な美しさにとどまりません。小口を金で覆うことでほこりや湿気が紙の断面から浸入しにくくなり、保存性が向上するという実用的な利点もあります。また、聖書や典礼書など宗教的・儀礼的な書物、辞典、高級な文学全集などに多く採用されてきた歴史があります。
三方のうち天のみを金にしたものを天金と呼び、コスト面からより広く使われています。三方金は手間がかかるぶん、書籍の格を上げる象徴的な装丁として現在も評価されています。
使い方・例文
高級な聖書や記念出版の全集本に三方金が施されており、棚に並べたときの輝きで存在感を放ちます。
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