三冊子とは?
さんぞうし
三冊子とは、江戸時代の俳諧師・服部土芳が著した俳諧の入門書・理論書で、師匠である松尾芭蕉の教えをまとめたものです。
三冊子(さんぞうし)とは、江戸時代中期の俳諧師・服部土芳(はっとりとほう、1657〜1730)によって著された俳諧論書で、師匠である松尾芭蕉(1644〜1694)から直接受けた教えや俳諧の本質を記録・まとめたものです。
三冊子という名の通り、三冊の小冊子から構成されています。
- 白冊子:芭蕉の言葉・教えを中心にまとめたもの
- 赤冊子:俳諧の詞(ことば)・表現に関する事項を記したもの
- 忘れ水(青冊子):俳諧の実作・付合(つけあい)の規則などをまとめたもの
服部土芳は伊賀上野(現在の三重県伊賀市)出身で、同郷の芭蕉に師事しました。芭蕉の死後、その俳諧の精神・風雅の道を後世に伝えるために本書を著したとされています。芭蕉の「不易流行(ふえきりゅうこう)」「軽み」「さび」「しをり」など重要な俳諧理念が記録されており、芭蕉の俳諧を知る上での一次資料として高い価値を持ちます。
三冊子は芭蕉門下の俳論書の中でも最も重要なもののひとつとして評価されており、日本の文学史・俳諧研究においても基本文献として参照されています。
使い方・例文
松尾芭蕉の俳諧思想を研究する際、三冊子は芭蕉が弟子に直接語ったとされる言葉を記録した文献として参照され、「不易流行」などの概念を理解するための重要な手がかりとなります。
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