ングゥギ・ワ・ジオンゴとは?
んぐぅぎわじおんご
ングゥギ・ワ・ジオンゴはケニア出身の作家・思想家で、アフリカ文学と脱植民地主義批評を代表する世界的な知識人です。
ングゥギ・ワ・ジオンゴ(Ngũgĩ wa Thiong'o、1938年生まれ)は、ケニアのキクユ族出身の小説家・劇作家・批評家です。英語名ジェームズ・ングゥギとしてキャリアを始め、初期作品『泣くな、わが子よ』(1964年)や『一粒の麦』(1967年)で英語圏でも高く評価されました。
1970年代後半、ングゥギは重要な決断を下します。それまで用いていた英語での執筆を放棄し、母語であるギクユ語での創作に転換したのです。この転換は単なる言語選択ではなく、植民地主義が文化・意識に与えた影響を告発する政治的・思想的宣言でした。著書『心の脱植民地化』(1986年)では、ヨーロッパの言語を使い続けることがアフリカ人の精神的隷属を永続させると主張し、アフリカ諸語での文学創造の重要性を訴えました。
1977年、政府批判的な演劇活動が原因でケニア政府に拘束され、1年間の獄中生活を経験。その後、イギリス・アメリカへ망命し、長年ニューヨーク大学などで教鞭をとりました。主な作品には以下があります。
- 『十字架の悪魔』(ギクユ語原作、1980年)
- 『血の花びら』(1977年)
- 『ムティリの魔法師』シリーズ(児童文学)
ノーベル文学賞の最有力候補として毎年名前があがり、アフリカ文学・脱植民地主義批評において世界最高水準の影響力を持つ思想家として広く認められています。
使い方・例文
アフリカ文学や脱植民地主義理論を学ぶ際、ングゥギの著作は必読文献として世界中の大学の授業に取り上げられています。
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