ロナルド・コースとは?
ろなるど・こーす
ロナルド・コースとは、「コースの定理」と企業の本質論で経済学に革命をもたらしたイギリス生まれの経済学者で、1991年にノーベル経済学賞を受賞しました。
ロナルド・ハリー・コース(Ronald Harry Coase、1910〜2013年)は、イギリスのミドルセックス州生まれの経済学者で、法と経済学(Law and Economics)および制度経済学の分野で20世紀最大の影響力を持つ研究者のひとりです。長年アメリカのシカゴ大学ロースクールで教鞭を執りました。
コースの最も重要な業績は二つの論文に集約されます。
- 「企業の本質」(1937年):なぜ市場取引だけでなく企業(組織)が存在するのかを「取引費用」の概念で説明し、企業理論の礎を築きました。
- 「社会的費用の問題」(1960年):外部性(公害など)の問題は、財産権が明確に定義され取引費用がゼロであれば、当事者間の自発的交渉によって社会的に最適な解が実現されるという「コースの定理」を提示しました。
「コースの定理」は環境経済学・規制政策・排出権取引制度など、現実の政策設計にも広く応用されています。また「取引費用」という概念は、組織論・契約理論・情報経済学など多くの分野に波及し、経済学の地平を大きく広げました。
1991年、これらの業績が評価されてノーベル経済学賞を受賞。受賞時103歳で逝去するまで精力的に研究を続けたことでも知られます。
使い方・例文
「排出権取引制度の設計を議論する際には、コースの定理が「財産権の明確化と交渉によって外部性を内部化できる」という理論的根拠として必ず引用されます。」
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