ルイ・カンズ様式とは?
るいかんずようしき
ルイ・カンズ様式とは、17世紀後半のフランス王ルイ14世の治世に生まれた、壮麗で格調高いバロック的家具・室内装飾の様式です。
ルイ・カンズ(Louis XIV)様式は、太陽王と称されたフランス国王ルイ14世(在位1643〜1715年)の時代に確立された装飾芸術の様式です。ヴェルサイユ宮殿の造営を頂点とし、権威・威厳・絶対王政の象徴として、重厚かつ豪壮な造形が特徴とされます。
家具や室内装飾の面では、次のような特徴が顕著に見られます。
- 直線的で均整のとれた重厚なシルエット
- 金箔・漆喰彫刻・大理石など豪華な素材の多用
- 神話や戦争をモチーフにした彫刻装飾
- アンドレ=シャルル・ブールが確立した「ブール細工」(亀甲・真鍮・錫の象嵌)
- 深紅・金・紫といった絢爛な色彩
この様式は、ルイ14世がフランスを文化・芸術の中心地として世界に示す国家戦略の一環でもあり、王立家具製作所(ゴブラン製作所)が設立されて職人技術が組織的に培われました。ヨーロッパ各国の宮廷はこの様式を模倣し、18世紀以降の様式変遷(ルイ15世のロココ、ルイ16世の新古典主義)の出発点となりました。現在でもアンティーク家具の分類やインテリア史の文脈でよく参照される重要な様式です。
使い方・例文
美術館や歴史的建築物で見かける脚部が太く装飾的な豪華な木製テーブルや椅子は、ルイ・カンズ様式の典型です。インテリアの文脈では「クラシック調」「バロック家具」と並んで言及されることが多い様式です。
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