マタイ効果とは?
またいこうか
「効果」の用語まとめを見るマタイ効果とは、豊かな者はさらに豊かになり、乏しい者はさらに乏しくなる社会的格差の拡大メカニズムです。
マタイ効果(Matthew Effect)とは、既に優位にある者がより多くの恩恵を受け、不利な立場の者がさらに不利になるという社会的・累積的優位の原理を指します。「持てる者はさらに与えられ、持たざる者は持っているものをも奪われる」という新約聖書マタイ伝の一節にちなんで命名されました。
この概念は1968年に社会学者ロバート・K・マートンが科学社会学の文脈で提唱しました。著名な科学者の論文は同等の内容であっても無名の研究者の論文より引用・評価されやすく、名声が名声を生む構造があると指摘したものです。その後、この考え方は教育・経済・組織・スポーツなど多くの領域に適用されています。
マタイ効果が具体的に現れる場面には次のようなものがあります。
- 教育:幼少期の学習環境の差が学力格差として拡大する
- 経済:資産を持つ人ほど投資機会や信用を得やすく、富が累積する
- 研究・学術:実績ある研究者や機関への資金・評価の集中
- スポーツ:相対的に早生まれの子どもが選抜で有利になり、指導機会も多く得る
マタイ効果は、単純な「努力と成果の比例」では社会的不平等を説明できないことを示す概念として、格差論・教育政策・組織論において重要な視点を提供します。機会の平等化や初期格差の是正が社会設計上の課題であることを示唆します。
使い方・例文
一流大学の卒業生は就職でも人脈でもさらに有利になり、格差が世代を超えて拡大する状況を説明する際にマタイ効果という概念が使われます。
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