本文へスキップ

ペルオキシソームとは?

ぺるおきしそーむ

ペルオキシソームとは、過酸化水素を利用して脂肪酸の分解や有害物質の解毒を行う、真核細胞の小型の細胞小器官です。

ペルオキシソーム(peroxisome)とは、真核細胞細胞質に存在する直径0.1〜1マイクロメートル程度の小型の膜結合小器官です。1960年代ベルギーの生化学者クリスチャン・ド・デューヴによって発見・命名され、「過酸化水素(peroxide)」を生成・消費する酵素を多く含むことがその名の由来です。

ペルオキシソームの内部にはオキシダーゼカタラーゼという2種類の酵素が共存しています。オキシダーゼは脂肪酸などの基質を酸化する際に過酸化水素(H₂O₂)を生成します。過酸化水素は細胞に有害ですが、カタラーゼがこれを速やかに水と酸素に分解するため、細胞へのダメージを防いでいます。

ペルオキシソームの主な機能には以下のものがあります。

  • 脂肪酸のβ酸化:長鎖脂肪酸をアセチルCoAに分解し、エネルギー産生に貢献する(ミトコンドリアのβ酸化を補完)
  • エーテルリン脂質の合成:神経細胞の髄鞘を構成するプラスマローゲン等の合成
  • 解毒作用:肝細胞においてアルコールや薬物などの有害物質を酸化分解する
  • 胆汁酸の合成:コレステロールから胆汁酸を生成するステップの一部を担う

ペルオキシソームの機能不全は先天性代謝疾患(ツェルウェガー症候群など)の原因となります。ミトコンドリアや葉緑体と異なりゲノムを持たず、既存のペルオキシソームの分裂か小胞体由来で新生されます。

使い方・例文

大学の生化学や細胞生物学の授業で脂肪酸代謝や解毒機構を学ぶ際に登場します。肝臓での解毒メカニズムの説明でも取り上げられます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語