プロスタグランジンとは?
ぷろすたぐらんじん
プロスタグランジンとは、体内で広く産生される脂質性の生理活性物質で、炎症・痛み・発熱など多様な生体反応を調節します。
プロスタグランジン(Prostaglandin、略称PG)は、アラキドン酸などの多価不飽和脂肪酸から酵素(シクロオキシゲナーゼ、COX)の働きによって産生される脂質性の生理活性物質です。ホルモンに似た機能を持ちますが、産生された細胞やその近傍でのみ作用する「局所ホルモン」として働く点が特徴です。
体のほぼすべての組織で合成・分泌され、その種類はPGE2、PGF2α、PGI2(プロスタサイクリン)、TXA2(トロンボキサンA2)など多岐にわたります。それぞれ異なる受容体を介して作用し、生理的役割も異なります。
プロスタグランジンが関与する主な生体反応は次のとおりです。
- 炎症反応の促進(血管拡張・血管透過性の亢進)
- 発熱(体温調節中枢への作用)
- 痛みの感受性増強(侵害受容器の感作)
- 子宮収縮の調節(分娩誘発・月経への関与)
- 胃粘膜保護や血小板凝集への影響
解熱鎮痛薬(アスピリンやイブプロフェンなど)は、COXを阻害してプロスタグランジンの産生を抑えることで効果を発揮します。また、産科領域では子宮頸管熟化・分娩誘発に人工的に合成したプロスタグランジン製剤が用いられます。生理痛の原因としても知られており、子宮内膜から分泌されるPGF2αが子宮を強く収縮させることで痛みを引き起こします。
使い方・例文
月経痛の原因を説明する場面や、アスピリンの解熱・鎮痛メカニズムを解説する文脈でプロスタグランジンという言葉が頻繁に登場します。
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