ピーター・ダイアモンドとは?
ぴーたー・だいあもんど
ピーター・ダイアモンドはアメリカの経済学者で、探索摩擦のある労働市場の理論を構築し、2010年にノーベル経済学賞を受賞しました。
ピーター・ダイアモンド(Peter A. Diamond、1940年〜)はアメリカ・ニューヨーク州ウィンスロップ生まれの経済学者で、マサチューセッツ工科大学(MIT)名誉教授です。2010年にデール・モーテンセン、クリストファー・ピサリデスとともに「探索摩擦のある市場の分析」への貢献でノーベル経済学賞を受賞しました。
ダイアモンドの核心的な貢献は探索理論(Search Theory)の労働市場への応用です。現実の労働市場では、求職者と求人企業がすぐに最適なマッチングに到達できるわけではなく、情報収集や交渉に時間とコストがかかります(「摩擦」)。この摩擦がいかに失業率・賃金・求人数の均衡を決定するかをダイアモンドらは体系的に分析しました。
また、ダイアモンドは社会保障と年金の経済学でも重要な業績を持ちます。世代間の資源移転(世代重複モデル)・最適課税・社会保障制度の財政持続可能性などを理論化し、各国の年金改革に関する政策議論に影響を与えてきました。
さらに、「ダイアモンド・パラドクス」として知られる議論もあります。売り手が価格を掲示する探索市場では、わずかな探索コストがあるだけで競争均衡が崩れ、独占価格に収束してしまうという逆説的な結論です。これは市場設計や規制政策の根拠として引用されます。
使い方・例文
「ピーター・ダイアモンドの探索モデルは、求人と求職がなぜ同時に存在し続けるのかを説明する理論として、労働経済学の講義で必ず紹介されます」のように使われます。
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