ピストンリングとは?
ぴすとんりんぐ
ピストンリングとは、エンジンのピストン外周に装着される環状の金属部品で、燃焼室の気密保持とオイルかき落としを担います。
ピストンリングは、エンジンシリンダー内でピストンの外周溝に取り付けられる薄い環状の金属部品です。主に圧縮リング(コンプレッションリング)とオイルリングの2種類が用いられ、ピストン1本に対して複数枚(通常2〜3枚)が組み合わされます。
圧縮リングの役割は燃焼ガスがシリンダーとピストンの隙間からクランク室へ漏れる「ブローバイ」を防ぐことです。燃焼圧力をリングの背面に受けてシリンダー壁面へ密着することで気密を保持します。オイルリングはシリンダー壁に塗布された潤滑オイルをかき落とし、燃焼室へのオイル上がりを防ぐ機能を持ちます。
ピストンリングの主な機能をまとめると以下のとおりです。
- 燃焼ガスのシールによる圧縮効率の維持
- ピストン側面からシリンダーへの熱伝導
- オイル消費の抑制(オイル上がり防止)
- ピストンとシリンダー壁の直接接触防止
ピストンリングが摩耗すると圧縮不良やオイル消費増大、白煙の排出などの症状が現れます。素材には鋳鉄やスチールが使われ、表面にはクロームめっきやDLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティングが施されることが多くなっています。エンジンのオーバーホール時には必ず交換対象となる消耗部品です。
使い方・例文
「エンジンから白煙が出てオイル消費が増えていたため、ピストンリングの摩耗を疑って点検した」という場面でよく登場します。
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