ハリー・ベルトイアとは?
はりーべるとあいあ
ハリー・ベルトイアは、イタリア出身のアメリカ人デザイナー・彫刻家で、金属ワイヤーを用いたダイヤモンドチェアなどモダンクラシックとして現代まで愛される家具で知られています。
ハリー・ベルトイア(Harry Bertoia、1915〜1978年)は、イタリアのウーディネ近郊に生まれ、のちにアメリカに移住した工業デザイナー・彫刻家です。デトロイト美術学校やクランブルック芸術学院で学び、チャールズ・イームズともに教壇に立った経歴を持ちます。
ベルトイアは1950年にノル(Knoll)社のハンス・ノルに招かれ、家具デザインの仕事に従事しました。その成果として1952年に発表した「ワイヤーチェア(ダイヤモンドチェア)」シリーズは、細い金属ワイヤーを溶接して作られた網状の座面が彫刻的な美しさと実用性を両立させた傑作です。ベルトイア自身は「椅子はほとんど空気でできている。ワイヤーでできているが、本質的には空間の形をした彫刻だ」と語っています。
ダイヤモンドチェアの特徴として以下が挙げられます。
- 溶接したスチールワイヤーによる軽量かつ強靭な構造
- 人体の曲線にフィットする独特のシェル形状
- クッションカバーのカラーバリエーションによるデコレーション性
- 発売から70年以上経った現在もノル社から正規品が製造・販売されている
家具デザイナーとしての成功後、ベルトイアは彫刻家としての活動に比重を移しました。金属棒を束ねて風や振動で音を発する「サウンド・スカルプチャー」シリーズは、視覚と聴覚を同時に楽しむ環境芸術として高く評価されています。
ベルトイアの仕事は工業デザインと純粋美術の境界を豊かに横断するものであり、20世紀アメリカンデザインを語る上で欠かせない存在です。
使い方・例文
オフィスのラウンジやデザイン系カフェでワイヤー網状の椅子を見かけたとき、それがハリー・ベルトイアのダイヤモンドチェアであることが多いです。
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