ノルベルト・エリアスとは?
のるべるとえりあす
ノルベルト・エリアスは、20世紀のドイツ系ユダヤ人社会学者で、「文明化の過程」を論じた大著で知られ、人間の行動規範と国家権力の関係を歴史的に分析しました。
ノルベルト・エリアス(Norbert Elias、1897〜1990年)は、ドイツ・ブレスラウ(現ポーランド・ヴロツワフ)出身の社会学者です。ユダヤ系ドイツ人として生まれ、ハイデルベルク大学でカール・マンハイムに師事しましたが、ナチスの台頭によりドイツを離れ、パリを経てイギリスに亡命しました。
主著『文明化の過程』(Über den Prozess der Zivilisation、1939年)は、中世から近代にかけてヨーロッパ人の行動様式・感情制御・礼儀作法がどのように変化したかを、礼儀書や宮廷文化の分析を通じて論じた歴史社会学の傑作です。この著作では、国家が暴力を独占し、個人が外部的強制から内面的自己規制へと移行するプロセスが描かれています。
続く『宮廷社会』では、フランス・ヴェルサイユ宮廷という特定の場における権力と社会的相互作用を緻密に分析しました。また、「フィギュレーション(配置)」という独自の概念を通じて、個人と社会を二項対立で捉えずに相互依存的プロセスとして理解する社会学的視点を提唱しました。
生前は長らく無視されましたが、1960〜70年代に再発見され、現在は20世紀社会学の重要な古典として国際的に高く評価されています。
使い方・例文
「エリアスの『文明化の過程』は、食事の作法や感情表現のルールが歴史的にどう変化したかを論じた本として、社会学・歴史学双方の入門書に登場します。」
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