ニコラ・プッサンとは?
にこら・ぷっさん
ニコラ・プッサンとは、17世紀フランス古典主義絵画を代表する画家で、神話・聖書をテーマにした理知的・均整のとれた作品で知られます。
ニコラ・プッサン(Nicolas Poussin, 1594〜1665)は、フランスのノルマンディー地方に生まれ、ほぼ全生涯をローマで過ごした画家です。フランス古典主義絵画の創始者として美術史上に名を刻んでいます。
プッサンの作品は、古代ギリシャ・ローマの神話や聖書の物語を題材にしており、理性と秩序を重んじる構図が特徴です。感情的・装飾的なバロック絵画とは対照的に、登場人物の配置や色彩、光の処理が綿密に計算されており、「哲学する絵画」とも評されます。
代表的な主題と特徴を挙げると以下のとおりです。
- 神話画:「アルカディアの牧人たち」などで人間の死や無常を寓意的に表現
- 宗教画:キリストの生涯や旧約聖書の場面を格調高く描写
- 風景画:人物と自然が調和した「英雄的風景」の形式を確立
プッサンの様式はフランスのアカデミズム絵画に大きな影響を与え、後世のダヴィッドやアングルにも継承されました。また、セザンヌが「プッサンを自然に基づいて再構成する」と述べたように、近代絵画への橋渡しとなった存在でもあります。
使い方・例文
西洋絵画史の講義で「古典主義とバロックの違い」を説明するとき、プッサンの「アルカディアの牧人たち」がしばしば引き合いに出されます。
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