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ドパミン仮説とは?

どぱみんかせつ

ドパミン仮説とは、統合失調症の症状が脳内のドパミン神経伝達の過活動によって引き起こされるという精神医学の学説です。

ドパミン仮説(dopamine hypothesis)とは、統合失調症(精神分裂病)の発症カニズムを説明する代表的な神経生物学的仮説です。脳内の神経伝達物質であるドパミンの働きが過剰になることで、幻覚・妄想などの陽性症状が生じるという考え方です。

仮説の成立背景として、1950〜60年代にクロルプロマジンなどの抗精神病薬がドパミン受容体を遮断することで効果を発揮することが判明し、「逆説的に」ドパミン過剰が症状の原因ではないかと推測されました。また、ドパミン放出を促すアンフェタミンが統合失調症様の症状を引き起こすことも証拠として挙げられました。

仮説の発展と修正として、当初の「ドパミン全般的過剰」という単純な説は改訂されています。

  • 中脳辺縁系のドパミン過活動→陽性症状(幻覚・妄想)
  • 前頭前野のドパミン低下→陰性症状(意欲低下・感情平板化)
  • グルタミン酸系など他の神経伝達物質との相互作用も重視されるようになった

現在も統合失調症の薬物療法の理論的基盤として重要であり、第二世代抗精神病薬の開発にも影響を与えています。ただし仮説はあくまでも一側面であり、統合失調症の完全な解明には至っていません。

使い方・例文

精神科の教科書や神経科学の授業で、「ドパミン仮説は統合失調症治療薬の作用機序を理解する出発点である」と紹介されます。

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