チンギス・ハンとは?
ちんぎすはん
チンギス・ハンとは、12〜13世紀にモンゴルの諸部族を統一し、史上最大級の帝国を築いたモンゴル帝国の創設者です。
チンギス・ハン(1162年頃〜1227年)は、モンゴル高原に生まれたテムジンが部族間の争いを勝ち抜き、1206年に「モンゴル国」を建国して「チンギス・ハン(偉大なる支配者)」の称号を得た人物です。幼少期に父を毒殺され、自身も長期間にわたり奴隷・捕虜の境遇に置かれるという苦難の中から台頭した英雄として語り継がれています。
チンギス・ハンの軍事的才能は傑出しており、従来の部族単位の組織を廃して実力主義による十進法軍制(十・百・千・万人隊)を導入しました。高機動の騎馬軍団と戦略的な情報収集・心理戦を組み合わせ、金朝・西夏・ホラズム朝などを次々と征服していきました。
彼の治世に生まれた「ヤサ(大法令)」は部族間の慣習を成文化したモンゴル法典であり、宗教の自由・商業の保護・使節の不可侵など当時としては革新的な条項を含んでいました。また、シルクロードの安全を確保したことでユーラシア大陸にわたる交易・文化交流が活性化した「パクス・モンゴリカ」の礎を築きました。
1227年に西夏遠征中に没しましたが、その後継者たちがさらに領土を拡大し、ユーラシア大陸の約3分の1を支配するモンゴル帝国を完成させました。チンギス・ハンはモンゴルの国民的英雄として現在も崇敬されています。
使い方・例文
世界史の授業で「史上最大の陸上帝国を築いた人物は誰か」という問いに対し、チンギス・ハンの名が挙げられます。また、現代のモンゴルでは紙幣や空港の名称にその名が使われています。
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