ジョセフ・スティグリッツとは?
じょせふ・すてぃぐりっつ
ジョセフ・スティグリッツとは、情報の非対称性の経済分析でノーベル経済学賞を受賞したアメリカの経済学者で、世界銀行チーフエコノミストを歴任し格差や金融政策にも積極的に発言する論客です。
ジョセフ・ユージン・スティグリッツ(Joseph Eugene Stiglitz、1943年〜)は、アメリカ・インディアナ州ゲーリー生まれの経済学者です。マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得後、イェール大学・プリンストン大学・スタンフォード大学などの教授を歴任し、現在はコロンビア大学教授を務めています。
2001年、ジョージ・アカロフ、マイケル・スペンスとともにノーベル経済学賞を受賞しました。受賞対象は「非対称情報の市場分析」で、売り手と買い手が異なる情報を持つ場合に市場が効率的に機能しないことを理論的に示した業績が評価されました。この研究は保険市場や労働市場の理解に大きな影響を与えています。
1997〜2000年には世界銀行チーフエコノミスト兼上級副総裁を務め、IMFや先進国政府の推進した「ワシントン・コンセンサス」型の新自由主義的構造調整政策を厳しく批判しました。アジア通貨危機への対応をめぐっての内部告発的な批判は大きな論争を巻き起こしました。
主な著作には以下のものがあります。
- 「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」(2002年):IMF・世界銀行の政策への批判を展開。
- 「不平等の代価」(2012年):アメリカの格差拡大と民主主義の危機を論じる。
- 「スティグリッツのラーニング・エコノミクス」など教科書:世界各国の大学で採用される標準的テキスト。
格差問題・気候変動・デジタル経済など現代的課題にも積極的に提言を続け、世界で最も影響力ある経済学者の一人として位置づけられています。
使い方・例文
経済政策の議論で「スティグリッツは市場の失敗を重視する立場から格差縮小策を支持している」という形で言及されます。大学の経済学の授業では、情報の非対称性の例として彼の理論が頻繁に紹介されます。
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