シャコンヌとは?
しゃこんぬ
シャコンヌとは、低音部で繰り返す短い和声進行の上に変奏を積み重ねるバロック時代の音楽形式です。
シャコンヌ(chaconne)は、バロック時代(17〜18世紀)に発展した器楽・声楽の形式で、一定の低音旋律や和声進行(バッソ・オスティナート)を繰り返しながら、その上に多彩な変奏を重ねていく構造を持ちます。パッサカリアと非常に近い形式であり、歴史的に両者の定義は混同されることも少なくありません。
起源はスペインまたはラテンアメリカとされ、17世紀初頭にイタリアやフランスに伝わりました。もともとは活発な舞踊音楽でしたが、器楽化が進むにつれて演奏技術を誇示する壮大な変奏曲形式へと変貌しました。
シャコンヌの最も著名な作品はバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番 ニ短調」の終曲です。約15分に及ぶこの楽章は、単旋律のヴァイオリンだけで複雑な和声と劇的な変奏を実現し、バッハの対位法技術の集大成として高く評価されます。ほかにもヘンデル、リュリ、コレッリらがシャコンヌ形式の作品を残しています。
シャコンヌの魅力は、制約(反復する和声進行)の中から無限の変化と表現を引き出す点にあります。この構造は近代・現代音楽でも参照され、ブラームスの交響曲第4番終楽章もパッサカリア/シャコンヌ様式として知られています。
使い方・例文
バッハの無伴奏ヴァイオリンのシャコンヌを聴くと、同じ和声の繰り返しの上に次々と異なる表情の変奏が現れる様子がよくわかります。
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