ゲティア問題とは?
げてぃあもんだい
ゲティア問題とは、「正当化された真なる信念」という知識の古典的定義が不十分であることを具体的な反例によって示した、認識論上の重要問題です。
ゲティア問題(Gettier problem)は、1963年にエドマンド・ゲティア(Edmund Gettier)が発表した3ページの短い論文「Is Justified True Belief Knowledge?」によって提起されました。
プラトン以来の伝統的な知識の定義は、「正当化された真なる信念(Justified True Belief、JTB)」でした。すなわち、ある命題pを「知っている」とは、(1)pが真である、(2)pを信じている、(3)pを信じることが正当化されている、という3条件を満たすことだとされていました。
ゲティアはこの定義を崩す反例を提示しました。有名な例として:ジョーンズがある仕事に採用されると信じており、ジョーンズはポケットに10枚のコインを持っているとする。「ポケットに10枚コインを持つ人が採用される」と信じるのは正当化されている。しかし実際には自分が採用され、かつ自分も偶然10枚のコインを持っていた。この場合、信念は真で正当化されているが、「知識」とは呼びにくい。
ゲティア問題は認識論に大きな衝撃を与え、その後「信頼性主義」「因果説」「不敗性条件の追加」など、知識の定義を修正する多くの試みが生まれました。今日も認識論の中心的テーマであり続けています。
使い方・例文
哲学の授業や認識論の文献で、「知識とは何か」を論じる際にゲティア問題の反例として登場し、JTB定義の限界を示す議論の出発点として使われます。
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