グレゴール・メンデルとは?
ぐれごーる・めんでる
グレゴール・メンデルとは、エンドウ豆の交配実験から遺伝の法則を発見し、現代遺伝学の基礎を築いたオーストリア出身の修道士・生物学者です。
グレゴール・ヨハン・メンデル(Gregor Johann Mendel、1822〜1884年)は、現在のチェコ(当時はオーストリア帝国領)に生まれ、アウグスティノ会の修道士として修道院に入りながら自然科学の研究を続けた人物です。ウィーン大学で物理学・数学・生物学を学んだ後、修道院の庭でエンドウ豆(Pisum sativum)を使った精密な交配実験を約8年にわたって行いました。
メンデルが明らかにしたのは、生物の形質が親から子へ伝わる際に一定の法則に従うという事実です。実験では種子の色・形、草丈など7つの対立形質を観察し、数千株に及ぶデータを数学的に分析しました。その結果、次の3つの法則を導き出しました。
- 優性の法則:異なる形質の親を交配した第1世代では、一方の形質(優性)だけが現れる
- 分離の法則:第2世代では優性と劣性が3:1の比率で分離する
- 独立の法則:異なる形質は互いに独立して次世代に伝わる
1866年に論文を発表しましたが、当時はほとんど注目されませんでした。1900年にド・フリース、コレンス、チェルマクがそれぞれ独立に再発見し、メンデルの業績が世に広まります。この再発見を機に遺伝学という学問分野が生まれ、DNAの発見へとつながる礎となりました。
使い方・例文
生物の授業で「メンデルの法則」として必ず学ぶ内容であり、遺伝の仕組みや育種・品種改良を説明するうえで欠かせない概念として頻繁に登場します。
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