クロスオーナーシップ規制とは?
くろすおーなーしっぷきせい
新聞・テレビ・ラジオなど異なるメディアを同一資本・企業が支配・所有することを制限する規制のことです。
クロスオーナーシップ規制とは、新聞社・テレビ局・ラジオ局・インターネットメディアなど、種類の異なる複数のメディアを同一の企業・資本が所有・支配することを禁止または制限する法的規制のことです。「マスメディア集中排除原則」とも呼ばれ、情報の多様性と報道の公正性を確保することを目的としています。
特定の企業や資本が複数のメディアを支配すると、世論形成において過度な影響力を持ち、民主主義の根幹である多様な言論が失われるリスクがあります。こうした弊害を防ぐため、多くの国でクロスオーナーシップに関する規制が設けられています。
日本では、放送法および電波法に基づくマスメディア集中排除原則により、一の者(一の企業グループ)が同一放送地域内で複数の放送局を支配することが原則として禁じられています。ただし、日本では新聞社と系列テレビ局が資本的に結びついている「系列関係」が歴史的に形成されており、クロスオーナーシップ規制の厳格適用については長年議論が続いています。
海外では以下のような動向があります。
- アメリカでは連邦通信委員会(FCC)が同一市場内の新聞・テレビ・ラジオの兼営を規制
- EUでは各国が独自に規制を設けつつ、メディア多元主義の確保に取り組む
デジタル化・プラットフォームの台頭により、従来の「放送と新聞」という枠組みを超えたメディア集中の問題が新たな課題として浮上しており、規制のあり方の見直しが各国で議論されています。
使い方・例文
一つの大手企業が全国紙・地方テレビ局・ラジオ局を同時に所有することを禁じるのが、クロスオーナーシップ規制の典型的な適用場面です。
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