クリシュナとは?
くりしゅな
クリシュナとは、ヒンドゥー教において最高神ヴィシュヌの化身(アヴァターラ)とされる神格で、愛と慈悲の神として広く崇拝されています。
クリシュナ(Krishna)は、ヒンドゥー教における主要な神格の一つです。最高神ヴィシュヌの第8の化身(アヴァターラ)とされており、特にヴィシュヌ派(ヴァイシュナヴァ)の信徒からは至高の神として崇拝されています。名前はサンスクリット語で「黒い」「暗い」を意味し、青黒い肌と黄色い衣が図像上の象徴です。
クリシュナの生涯は叙事詩『マハーバーラタ』やプラーナ文献(特に『バーガヴァタ・プラーナ』)に詳しく語られています。誕生の場面ではマトゥラーの王カンサの迫害から逃れ、ゴークラ村の牧童の家庭で育ちます。幼少期のいたずらや牛飼い娘ゴーピーたちとの恋愛、笛の名手としての逸話は今日でも広く愛されています。
クリシュナの思想的核心は叙事詩『バガヴァッド・ギーター』に集約されています。戦場クルクシェートラで友人や師を相手に戦うことをためらう英雄アルジュナに対し、クリシュナは御者として現れ、義務(ダルマ)・魂の不滅・献身(バクティ)などを説き明かします。この対話はヒンドゥー哲学の最重要文献の一つとなっています。
クリシュナへの信仰は以下のような形で今も受け継がれています。
- ジャンマーシュタミー(クリシュナの誕生を祝う祭礼)
- ラーダー・クリシュナとして讃える歌・詩・舞踊
- 国際クリシュナ意識協会(ISKCON)による世界的布教
インド文化・芸術・哲学に深く根ざした存在であり、現代においても数億人の信者から崇敬を集めています。
使い方・例文
「バガヴァッド・ギーターはクリシュナがアルジュナに語りかける形式で書かれている」「インド古典舞踊ではクリシュナの物語がよく題材にされる」などと使われます。
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