キリル文字とは?
きりるもじ
ロシア語をはじめスラブ諸語や旧ソ連圏の言語に広く使われる、9世紀末に起源を持つアルファベット体系です。
キリル文字(Кириллица)は、ロシア語・ウクライナ語・ブルガリア語・セルビア語などスラブ系言語を中心に、中央アジア・コーカサス地方の言語でも使用される文字体系です。現在33文字(ロシア語の場合)で構成され、ラテン文字と並ぶ世界的な主要文字のひとつです。
名称は9世紀のビザンティン帝国の修道士・聖人キュリロス(コンスタンティノス)に由来します。キュリロスと兄弟のメトディオスはスラブ人への布教のため「グラゴル文字」を創案しましたが、その後弟子たちがギリシャのウンキアル文字(大文字体)をもとに改良・体系化したものがキリル文字として定着したとされています。
キリル文字の特徴として以下の点が挙げられます。
- ギリシャ文字を基盤とし、スラブ語の音を表すための独自の文字を加えて発展
- ロシア語では歴史的な改革(1918年の正書法改革など)を経て文字数が整理された
- ソビエト連邦期にカザフ語・ウズベク語など多数の言語がキリル文字表記に統一された
- ソ連解体後、一部の国ではラテン文字への移行が進んでいる
現在も約250〜300の言語でキリル文字が使用されており、世界で3億人以上が日常的に読み書きしています。ロシア語のグローバルな影響力もあり、国際的な認知度は高い文字体系です。
使い方・例文
ロシア語の「Москва(モスクワ)」や「Спасибо(ありがとう)」はキリル文字の典型的な表記例です。英語学習者がキリル文字を学ぶ際には、ラテン文字と形が似ていても発音が異なる文字(例:「Р」は「R」の音)に注意が必要です。
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