エルマンノ・オルミとは?
えるまんのおるみ
エルマンノ・オルミは、イタリアのネオリアリズムの精神を引き継ぎながら独自の詩的映像美を確立した映画監督で、カンヌ映画祭パルム・ドールを受賞した巨匠です。
エルマンノ・オルミ(Ermanno Olmi)は、1931年にイタリア・ベルガモ近郊で生まれ、2018年に逝去した映画監督・脚本家です。北イタリアの農村や労働者の暮らしを題材にした作品で知られています。
1950年代に企業の記録映画を制作しながら映像の世界に入り、1961年に長編映画『仕事』でデビューしました。商業映画とは異なる丁寧な観察眼と人間への深い愛情をもって物語を紡ぐスタイルが高く評価されました。
1978年の作品『木靴の木』は彼の代表作として広く知られています。北イタリアの農村で暮らす農民一家の一年を、非職業俳優を起用して撮影したこの作品は、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞しました。農民の日常を丁寧に描きながら、人間の尊厳や信仰心、自然との共生をテーマにした詩的な映像美は高い評価を受けています。
オルミの作品の特徴として以下が挙げられます。
- 非職業俳優の起用による生き生きとした自然な演技
- 北イタリアの風土と四季の丁寧な描写
- カトリック的な信仰心と人間への温かい眼差し
- 商業主義を排した独立した制作スタイル
晩年の『ポー川のひかり』(2006年)など、生涯を通じて詩情豊かな作品を生み出し続けたイタリア映画界の良心といえる存在でした。
使い方・例文
イタリアのネオリアリズム映画について調べると、その精神的後継者としてオルミの名前が必ず言及されます。
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