アトナリティとは?
あとなりてぃ
アトナリティとは、特定の調(キー)や中心音に縛られない音楽様式・作曲技法のことで、無調性とも呼ばれます。
アトナリティ(Atonality、無調性)とは、西洋音楽において長調・短調などの調性(トナリティ)を意図的に放棄し、特定の音を中心音(主音)として扱わない作曲様式を指します。19世紀末から20世紀初頭にかけて、調性音楽の限界を感じた作曲家たちが探求した前衛的な方向性です。
伝統的な調性音楽では、スケール(音階)の中心となる主音への「帰着感」が和声の緊張と弛緩を生み出し、聴衆に安定感や物語性を与えます。アトナリティはこの枠組みを解体し、全ての音をほぼ等価に扱うことで、従来にない緊張感や表現の可能性を追求します。
アトナリティを実現する主な技法・流派には以下があります。
- 自由無調:シェーンベルクが初期に実験した、体系化されていない無調表現
- 十二音技法(セリー):12の半音を特定の順列で用い、どの音も繰り返さない組織的な手法(シェーンベルク・ウェーベルン・ベルクら第二ウィーン楽派)
- 音塊(クラスター):多数の隣接音を同時に鳴らす技法
アトナリティは現代音楽・前衛音楽の基盤となり、映画音楽や現代の即興演奏にも影響を与え続けています。
使い方・例文
シェーンベルクの作品や現代映画のホラー・サスペンスシーンの劇伴音楽に、アトナリティの技法が使われていることがよくあります。
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