韓非子とは?
かんぴし
韓非子とは、中国戦国時代末期の思想家・法家の集大成者であり、その著作書名でもある政治哲学の古典です。
韓非子(かんぴし)は、中国の戦国時代末期(紀元前280年頃〜紀元前233年)に活躍した思想家です。韓(かん)の公族出身とされ、荀子(じゅんし)に師事しました。また同書名で知られる著作(55篇)は、法家思想の集大成として中国思想史上の重要文献です。
韓非の思想の中核は「法・術・勢」の三概念です。
- 法(ほう):明文化された法律・規則。君主は公正な法によって臣下・民を統治すべきとします。
- 術(じゅつ):臣下を操る統治技術・人事術。臣下の言動を見極め、権力を保持するための方策です。
- 勢(せい):君主の地位・権力そのもの。権威を保つことが統治の前提とされます。
韓非は人間の本性を利己的なものとして捉え、道徳や仁義への依存を否定しました。君主は賞罰を明確にし、法に基づいて統治すべきとする現実主義的・功利主義的な政治哲学を提唱しました。
韓非の思想は秦の始皇帝に高く評価され、秦による中国統一の思想的基盤の一つとなったとされています。現代でも組織論・リーダーシップ論の文脈で参照される古典として読み継がれています。
使い方・例文
組織マネジメントの書籍で「韓非子」が引用される場合、賞罰を明確にして規則を徹底する統治術の観点から論じられることが多いです。また、中国古典思想の授業や政治哲学の講義でも必読文献として取り上げられます。
この用語をシェア
最終更新: