転法輪とは?
てんぽうりん
転法輪とは、仏教においてブッダ(釈迦)が悟りを開いた後に初めて教えを説いた行為を指し、「法の車輪を転がす」という意味を持つ重要な概念です。
転法輪(てんぼうりん、梵語:Dharmacakrapravartana)とは、仏教において釈迦牟尼仏(ゴータマ・シッダッタ)が初めて弟子たちに教えを説いた出来事を指します。「法(ダルマ)の車輪(チャクラ)を転がす」という意味で、教えを広める行為の象徴的表現です。
釈迦は菩提樹の下で悟りを開いた後、かつての修行仲間であった五人の比丘(苦行者)のもとを訪れ、インドのサールナート(鹿野苑)において初めての説法を行いました。この初転法輪では「四諦(苦・集・滅・道)」と「八正道」が説かれたとされ、これが仏教教団(サンガ)の出発点となりました。
転法輪は仏教の三宝である「仏・法・僧」が揃った瞬間としても重視されます。法輪(ダルマ・チャクラ)は仏教のシンボルとして広く用いられ、インドの国旗に描かれた「アショーカ・チャクラ」もこれに由来します。
転法輪という概念は、単なる歴史的事実の記述にとどまらず、仏の教えが世界へと広まっていく力を象徴する表現として経典や礼拝の場で用いられています。仏像の手の形(説法印)や法輪の図像もこの出来事を表現したものです。
使い方・例文
「釈迦が鹿野苑で初転法輪を行ったことにより、仏教は一人の悟りの体験から人々に分かち合われる教えへと変わった」のように仏教史の解説で登場します。
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