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荻原守衛とは?

おぎわらもりえ

荻原守衛は、ロダン影響を受けながら独自の写実的・感情的な彫刻表現を確立した、日本近代彫刻の先駆者です。

荻原守衛(おぎわらもりえ、1879〜1910)は、明治時代に活躍した日本彫刻家で、「東洋のロダン」と称されるほどの高い評価を受けた人物です。長野県安曇野(現在の松本市周辺)に生まれ、当初は画家を目指してアメリカへ渡りましたが、その後パリに移ってオーギュスト・ロダンの彫刻に衝撃を受け、彫刻家に転身しました。

パリでは実際にロダンのアトリエを訪問して直接の影響を受け、人体の量感と生命感を重視した写実的な彫刻スタイルを身につけました。帰国後は短い活動期間ながら精力的に制作を続け、代表作『女』(1910年)はその力強い肉体の表現と内面的な感情の表出によって日本の彫刻史に不朽の名作として刻まれています。

荻原守衛の芸術上の特徴は次のようにまとめられます。

  • ロダン由来の量感ある肉体表現と力動感
  • 表面の細やかな質感処理による生命感の演出
  • 人物の内面心理を形に表す感情的な彫刻観
  • 日本の風土と西洋近代彫刻の融合

惜しくも31歳の若さで脳溢血により急逝しましたが、その功績は日本の近代彫刻史において極めて大きく、安曇野市には碌山美術館が設けられ多数の作品が保存・公開されています。荻原は日本人が西洋の彫刻技法を独自の感性で昇華させた最初期の芸術家として、現在も高い評価を受けています。

使い方・例文

長野県の碌山美術館を訪れると、荻原守衛の代表作『女』をはじめ多くの原作品を鑑賞でき、明治時代の日本人が西洋彫刻をいかに消化したかを直接感じることができます。

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