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線型写像とは?

せんけいしゃぞう

線型写像とは、ベクトル空間の間で加法とスカラー倍の構造を保ちながら要素を対応させる関数のことです。

線型写像(線形写像とも書く)とは、2つのベクトル空間 V と W の間の関数 f : V → W であって、次の2つの条件を満たすものを指します。

  • 加法の保存:f(u + v) = f(u) + f(v)
  • スカラー倍の保存:f(cv) = c·f(v)(c はスカラー

これらをまとめて「線型性」と呼びます。直感的には、直線・平面・空間を「つぶしたり回転したりすることはできても、曲げることはできない」変換です。原点は必ず原点に移る、という性質もここから導かれます。

線型写像の重要な概念として、核(Ker)像(Im)があります。核は f による像がゼロベクトルになる V の部分空間、像は f によって W の中に写された集合です。次元定理(rank-nullity theorem)によれば、V の次元は核の次元と像の次元の和に等しくなります。

具体的な線型写像の例としては、回転変換・射影・微分演算子・行列の掛け算などが挙げられます。行列と線型写像は1対1対応しており、有限次元の場合は行列を用いて線型写像を完全に表現できます。線型写像は線形代数の中心的概念であり、物理学・工学・機械学習・コンピュータグラフィクスなど広い分野で応用されています。

使い方・例文

平面上の点を原点を中心に30度回転させる変換は線型写像の典型例で、行列の掛け算として表すことができます。

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