狐火とは?
きつねび
狐火とは、夜の野原や墓地などで目撃される正体不明の怪火で、狐の仕業とされてきた日本の民間伝承上の現象です。
狐火(きつねび)とは、夜間に野原・田んぼ・墓地などで見られる正体不明の青白い炎または光の玉のことで、狐が妖術を使って出現させると伝えられてきた日本の怪異・民間伝承です。「狐の提灯行列」と呼ばれることもあり、行列状に連なって見える場合もあるとされています。
狐火の科学的な説明としては、いくつかの仮説が提唱されています。
- リン光説:墓地や動物の死骸が多い場所でリン化水素(ホスフィン)などのガスが自然発火する現象という説
- 生物発光説:腐朽した木材(朽ち木)に生息する発光バクテリアや発光キノコ類が光る現象という説
- 球電説:大気電気現象の一種である「球電(ボールライトニング)」に類する現象という説
狐火は日本の文学・絵画・芸能にも多く登場します。江戸時代の浮世絵師・歌川広重が描いた「名所江戸百景」の「王子装束ゑの木大晦日の狐火」は有名で、大晦日の夜に王子(現在の東京都北区)の榎の木の下に狐が集まって狐火を灯すという伝説を描いています。
狐は日本文化において神の使いとされる一方、人を化かす存在としても信仰されてきました。狐火はその神秘性を象徴する現象として、怪談や奇談の題材となり続けています。
使い方・例文
夏の夜、田んぼ道でぼんやりした光が揺れているのを見て「狐火だ」と語る場面や、日本の怪談・民話・歴史小説の中で情景描写として登場します。
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