江戸切子師とは?
えどきりこし
江戸切子師とは、ガラスの表面に繊細な幾何学模様を削り出す伝統工芸「江戸切子」を専門とする職人のことです。
江戸切子師は、色ガラスや透明ガラスの素地に金属製または砥石製のホイールを当て、独特のカット模様を刻む技術を持つ職人です。江戸切子は江戸時代後期に江戸(現在の東京)で生まれた切子ガラスの工芸で、明治以降に西洋のカットガラス技術を取り入れながら独自の様式を確立しました。
江戸切子師の仕事は、まずガラス素地の設計から始まり、グラインダーによる粗削り・中削り・仕上げ削りの工程を経て、最後に磨きをかけて完成させます。代表的な文様には以下のものがあります。
- 矢来(ななめに交差する格子状の模様)
- 菊繋ぎ(菊の花を連続させた模様)
- 魚子(細かい粒状の模様)
- 麻の葉(六角形を組み合わせた幾何学模様)
江戸切子は2002年に東京都の伝統工芸品に指定され、現在は国の伝統的工芸品にも認定されています。職人は長い修業を経て一人前となり、技術の継承が重視されています。近年では若い職人も増え、伝統的な文様を守りつつ現代的なデザインを取り入れた新しい作品も生み出されています。
使い方・例文
江戸切子師が手がけたグラスや花瓶は、光を受けると美しく輝き、贈り物や室内装飾として人気があります。工房見学や体験教室が全国で開かれており、その繊細な技を間近で見ることができます。
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