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松本清張とは?

まつもとせいちょう

松本清張とは、昭和を代表する推理小説家で、社会の暗部や権力構造を鋭く描いた「社会派ミスリー」の確立者として知られます。

松本清張(まつもと せいちょう、1909〜1992)は昭和時代を代表する推理・社会派小説家です。福岡県小倉市(現・北九州市)生まれ。小学校卒業後は家計の事情から進学できず、印刷会社・広告代理店などで働きながら独学で文学を学びました。42歳という遅い出発で1950年に懸賞小説に入選し、1952年の「或る『小倉日記』伝」で芥川賞を受賞して文壇に登場します。

清張以前の日本の推理小説は、謎解きそのものに主軸を置く「本格派」が主流でした。これに対して清張は、犯罪の背後にある社会構造・貧困・格差・組織の腐敗・歴史的因果を丹念に描く「社会派ミステリー」という新しい潮流を切り拓きました。この手法は「清張以前・清張以後」と語られるほど、日本の推理文学史を塗り替えるものでした。

膨大な著作の中でも特に知られる作品には次のものがあります。

  • 『点と線』(1958年):アリバイトリックを駆使した社会派ミステリーの先駆作。
  • 『砂の器』(1960〜61年):被差別の歴史と人間の哀しみを描いた傑作。
  • 『ゼロの焦点』(1958〜60年):戦後の闇と女性の運命を扱った長編。
  • 『昭和史発掘』:二・二六事件など昭和の歴史的謎に挑むノンフィクション。

生涯に1000作以上を世に出した多産な作家であり、小説のみならず歴史・古代史・現代史の分野でも鋭い問いを投げかけ続けました。没後もテレビドラマ化・映画化が繰り返されており、現在もその作品は広く読まれています。

使い方・例文

松本清張は「社会派ミステリーの元祖を調べたい」「『砂の器』や『点と線』の作者を知りたい」「日本推理小説の歴史を学んでいる」という場面でよく登場します。

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