教皇無謬性とは?
きょうこうむびゅうせい
教皇無謬性とは、ローマ教皇が信仰と道徳に関して公式に宣言した教えは誤りを犯さないという、カトリック教会の教義のことです。
教皇無謬性(きょうこうむびゅうせい、ラテン語: Infallibilitas Pontificia)とは、カトリック教会の教義の一つで、ローマ教皇が「使徒座から(ex cathedra)」すなわち全教会に向けて信仰・道徳に関する事項を正式に定義・宣言する際には、その宣言は誤りを含まないとする信条です。
この教義は1870年の第一バチカン公会議において正式に定義されました。ただし、教皇無謬性には厳格な条件があります。
- 教皇が「使徒座から」正式に宣言する場合に限られる
- 信仰(教義)または道徳(倫理)に関する事項であること
- 全教会に向けた拘束力ある宣言であること
この条件を満たす正式な宣言(定義)は歴史上非常にまれで、1854年の「聖母無原罪懐胎」と1950年の「聖母被昇天」の定義が代表例として挙げられます。日常的な説教や通常の文書発布は無謬性の対象外です。
教皇無謬性はしばしば誤解され、「教皇のすべての言動が正しい」と解釈されることがありますが、これは正確ではありません。あくまで特定の公式発言に限定された概念です。プロテスタントや東方正教会はこの教義を受け入れておらず、キリスト教の各派における大きな神学的相違点の一つとなっています。
使い方・例文
「教皇が使徒座から信仰に関する定義を宣言する」という非常に限られた場面で適用される概念で、カトリック神学や宗教改革の歴史を学ぶ際によく登場します。
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