改鋳とは?
かいちゅう
改鋳とは、既存の貨幣を溶かし直すなどして作り替えること、または貨幣の品位・重量・意匠を変更して新たに鋳造することを指します。
改鋳(かいちゅう)とは、流通中の貨幣や金属製品を一度溶解・再加工し、形状や品位(金・銀などの含有率)・重量などを変更して新たな形に鋳直す行為を指します。
歴史的に、改鋳は主に以下のような目的で行われてきました。
- 財政上の理由:政府・幕府が歳入不足を補うため、金銀の含有率を下げた品位の低い貨幣を発行し、差益(セニョレッジ)を得る
- 品質の標準化:摩耗・損傷した古い硬貨を回収し、均質な新貨幣に置き換える
- 意匠の変更:君主の交代や制度変更に伴い、肖像・文字などのデザインを更新する
- 金属回収:金属価格の上昇により旧貨幣を溶かして地金として利用する
日本史では、江戸幕府が元禄・享保・天保の各時代に改鋳を繰り返し、特に元禄の改鋳は金銀含有量を大幅に引き下げたため物価上昇を招いたことで知られています。貨幣の品位低下を伴う改鋳はインフレを引き起こすリスクがあり、民衆の不満や経済混乱につながることも多くありました。現代では貨幣のデザイン変更・素材変更(アルミ化など)も広義の改鋳に含まれます。
使い方・例文
「江戸幕府は財政難を乗り切るために小判の金の含有率を下げる改鋳を行ったが、その結果として物価が上昇し庶民の生活を直撃した。」
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