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州浜形とは?

すはまがた

州浜形とは、海岸の砂浜が波に浸食されて形成される入り江状の曲線を模した意匠で、日本の庭園・工芸・文様に広く用いられる伝統的デザインです。

州浜(すはまがた)とは、海辺の砂州や浜が波に侵食されてできる入り江状の丸みを帯びた曲線図案化した形のことです。「洲浜形」とも表記され、日本の伝統的な文様・意匠として庭園・工芸・染織・漆器など幅広い分野で用いられてきました。

その形は三つの半円形を組み合わせたような独特の輪郭をもち、波打ち際が内側へえぐれた「入り江」の曲線美を様式化したものです。この曲線は単調な直線や単純な円弧とは異なる、生き生きとした自然の律動を感じさせます。

庭園における州浜形は、池の汀(みぎわ)や砂利・白砂を敷いた部分の輪郭として現れることが多く、洲浜台(後述)の上に器物を飾る台の形状にも採用されます。染織では「州浜文」として帯地や小袖の意匠に、漆器では蒔絵の文様として用いられ、正月や慶事に縁起の良いモチーフとして珍重されます。

州浜形が好まれる背景には、海への憧れと海の恵みへの感謝という日本人の海洋観があります。波・浜・入り江という穏やかな自然の情景を身近な器や空間に取り込む美意識が、この形を長く愛され続けるデザインとして定着させました。

使い方・例文

茶席の床飾りでは、州浜形の台に松・竹・梅を配した正月飾りを置くのが伝統的なしつらいです。

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