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山本周五郎とは?

やまもとしゅうごろう

山本周五郎とは、昭和時代に活躍した日本小説家で、江戸時代を舞台とした庶民・武士の人情と生きざまを温かく描いた時代小説の名手として知られています。

山本周五郎(やまもと しゅうごろう、1903〜1967)は、山梨県生まれの小説家で、本名を清水三十六(しみず さとむ)といいます。質屋・古道具屋などで働きながら独学で作家を目指し、やがて時代小説・大衆文学の世界で唯一無二の地位を確立しました。

山本周五郎の作品の最大の魅力は、江戸時代の庶民や下級武士を主人公に据え、権力や社会の理不尽さに翻弄されながらも誇りを持って生きる人間像を描いたことにあります。滅私奉公や名誉よりも、人としての誠実さ・温かさ・信義を重んじる姿が一貫したテーマです。

代表作には以下のものがあります。

  • 「樅ノ木は残った」:伊達騒動を独自の視点で描いた大河的歴史小説
  • 「赤ひげ診療譚」:貧しい患者に向き合う医師赤ひげを軸に人間の尊厳を描いた連作
  • 「さぶ」:友情と人情を温かく描いた長編
  • 「日本婦道記」:江戸期の女性の生き方をテーマにした連作短編集(直木賞辞退)

山本周五郎は直木賞・菊池寛賞などの文学賞の受賞や辞退で知られ、その潔い姿勢も話題になりました。彼の作品は黒澤明監督による映画「赤ひげ」をはじめ、多くの映像化作品を生み、時代を超えて愛読されています。

使い方・例文

「赤ひげ診療譚」は映画・テレビドラマとして繰り返し映像化されており、貧しい人々に寄り添う医師の姿は医療倫理や人道精神を考える際にしばしば引用されます。山本周五郎の名は時代小説ファンの間で特別な尊敬をもって語られます。

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