定率法とは?
ていりつほう
定率法とは、固定資産の帳簿価額に一定の償却率を掛けて毎期の減価償却費を計算する会計上の方法で、初期に多く後期に少なく費用が計上されます。
定率法(ていりつほう)とは、固定資産の減価償却を行う際に、各期末の未償却残高(帳簿価額)に一定の償却率を乗じて当期の減価償却費を算出する方法です。毎年の償却額は帳簿価額が減るにつれて小さくなり、耐用年数の前半に多く費用を計上する「逓減方式」が特徴です。
定率法の仕組みを簡単に説明すると、取得価額から既存の累計償却額を差し引いた帳簿価額に、法定の償却率(耐用年数に応じて定められた数値)を掛け算するだけです。たとえば取得価額100万円・定率法償却率0.2の資産の場合、初年度は20万円、翌年は残高80万円×0.2=16万円というように逓減していきます。
定率法が選ばれる主な理由は以下のとおりです。
- 資産取得直後の修繕費が少ない時期に多くの費用を計上できる
- 税務上の節税効果を早期に享受できる
- 機械や車両など陳腐化が早い資産に適合しやすい
- キャッシュフロー管理の観点から初期負担を税務面で軽減できる
一方、定額法と比べて各期の費用額が変動するため、期間比較や収益管理が複雑になるデメリットもあります。日本では税法上の規定により、建物・建物附属設備などは定額法が強制されており、資産の種類によって適用できる方法が異なります。企業は会計方針として選択した方法を継続適用し、注記で開示する必要があります。
使い方・例文
機械設備を取得した企業が定率法を採用すると、稼働初期の収益が高い時期に多くの減価償却費を計上して利益を圧縮し、法人税の納税を後ろ倒しにする節税効果が得られます。
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