天然更新とは?
てんねんこうしん
天然更新とは、人工的な植栽を行わず、樹木が自然に種子や萌芽によって世代交代していく森林の再生方法です。
天然更新(てんねんこうしん)とは、人の手で苗木を植える人工更新に対し、親木から落下した種子の発芽や根株からの萌芽(ぼうが)によって、森林が自然に次世代の林分へと移行することをいいます。コスト削減や生態系の保全を重視した森林施業において重要な選択肢のひとつです。
天然更新の方法には主に以下の種類があります。
- 種子更新(実生更新):親木から散布された種子が発芽・定着する方法
- 萌芽更新:伐採後の切り株や根から新芽が萌出して再生する方法(コナラ・クヌギなどに多い)
- 伏条更新:枝が地面に触れて根を下ろす方法
天然更新を促進するためには、適切な母樹(種源となる親木)の保残と、下草の刈り払いや地掻きによる発芽適地の整備が必要です。また、シカなどの食害や急な乾燥・競合植生によって更新が妨げられることがあるため、補植や保護柵の設置で補助する場合もあります。
天然更新は人工林に比べて樹種の多様性が保たれやすく、地域の生態系に適した森林が形成されるという利点があります。一方で、成立までに時間がかかりムラが生じやすいため、更新状況のモニタリングが欠かせません。持続可能な森林管理の観点から、天然更新と人工更新を組み合わせた施業が各地で実践されています。
使い方・例文
皆伐後に種木となる親木を数本残し、翌年以降に自然落下した種子から次世代の苗木が芽吹いてくるよう管理する施業が天然更新の代表的な手法です。
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