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天地小口とは?

てんちこぐち

天地小口とは、本や冊子の三方の断ち切り面を指す製本用語で、「天(てん)」が上辺、「地(ち)」が下辺、「小口(こぐち)」が開き側の側面を意味します。

天地小口(てんちこぐち)は製本・印刷の分野で用いられる用語で、冊子・書籍の外縁をなす三つの断ち切り面をまとめて指す言葉です。それぞれの呼称と位置関係は以下のとおりです。

  • 天(てん) — 本を立てたときの上辺の断ち切り面。英語では「head」
  • 地(ち) — 本を立てたときの下辺の断ち切り面。英語では「tail」または「foot」
  • 小口(こぐち) — 本の開き側(背の反対側)の断ち切り面。英語では「fore-edge」

これら三方に対して「背(せ)」または「のど」と呼ばれる綴じ側が対置されます。天地小口の各面は、本の仕上げ・装飾・品質において重要な役割を持ちます。高級書籍や聖書では小口に金箔を施す「金小口(きんこぐち)」の装飾が伝統的に行われており、劣化防止と美観を兼ねています。

製本の断裁工程では、天・地・小口の三方を裁断機で一度に、あるいは順番に断ち切って仕上げます。この三方断ちによって本の外観が整えられ、ページがそろった状態になります。また、染色・スプレー・印刷によって小口にデザインを施す「小口装飾」は近年の手製本やアート系書籍でも注目される表現技法となっています。

出版・印刷・装丁の現場で日常的に使われる専門語であり、同人誌や自費出版を制作する際の入稿仕様書でも「天地小口の余白」として言及されます。

使い方・例文

「天地小口それぞれに3mmの裁ち落とし(ブリード)を設定してデータを作成する」「小口に金を施した豪華装丁版」のような場面で登場します。

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