外転神経麻痺とは?
がいてんしんけいまひ
外転神経麻痺とは、眼球を外側に動かす第六脳神経が障害され、目が外側に向けられなくなる状態のことです。
外転神経麻痺とは、第六脳神経(外転神経・動眼神経群の一つ)が何らかの原因で障害を受け、眼球を外側(耳側)へ向ける働きを担う外側直筋が正常に機能しなくなった状態です。
外転神経は脳幹から出発し、頭蓋底を長い距離走行して眼窩に入るため、神経の経路上のあらゆる部位で障害を受けやすいという解剖学的特徴があります。主な原因としては以下が挙げられます。
- 脳血管障害(脳梗塞・出血)
- 糖尿病・高血圧による微小血管障害
- 頭蓋内圧亢進(脳腫瘍・水頭症など)
- 外傷・炎症・多発性硬化症
症状の特徴は、患側の眼球が正面または内側を向いたまま外側に動かせなくなることです。その結果、両眼で物を見ようとすると像がずれて水平方向の複視(物が二重に見える)が生じます。遠くを見るほど症状が強くなる傾向があります。
診断はMRIや血液検査などで原因を同定することが重要です。糖尿病性の場合は多くが数ヶ月で自然回復しますが、原因によっては手術や放射線治療が必要になることもあります。突然の複視・眼球運動障害は緊急性を要する疾患のサインであることもあるため、速やかな医療機関の受診が求められます。
使い方・例文
外転神経麻痺では、患者が横を向こうとしても片方の目だけが動かず、物が二重に見える状態(複視)が続くため、日常生活や車の運転に支障が出ます。
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