分子雲とは?
ぶんしぐも
分子雲とは、宇宙空間に漂う低温・高密度のガスと塵の集まりで、星が誕生する「宇宙の揺り籠」とも呼ばれる天体です。
分子雲とは、水素分子(H₂)をはじめとする様々な分子が豊富に含まれる、星間空間の低温・高密度ガス雲です。温度は約10〜30ケルビン(摂氏マイナス260度前後)、密度は周囲の星間ガスの数十倍から数千倍に達します。
分子雲の主成分は水素分子ですが、一酸化炭素(CO)、水(H₂O)、アンモニア(NH₃)など数百種類以上の分子が検出されています。ガス雲全体が自身の重力で収縮すると、内部が加熱されて原始星が生まれ、最終的に恒星が誕生します。このため分子雲は星形成領域とほぼ同義に使われることもあります。
分子雲はサイズや密度によって以下のように分類されます。
- 巨大分子雲:直径数十〜数百光年、質量は太陽の10万〜1000万倍に達する大型雲
- 暗黒星雲:背景の星の光を遮って暗く見える比較的小型の分子雲
- Bok球状体:さらに小型の密集した雲で、単独の星形成が進行中の場合が多い
分子雲は電波望遠鏡を用いたCO輝線観測などによって研究されています。オリオン大星雲や馬頭星雲など、美しいガス雲として知られる天体の多くが分子雲に関連しています。天の川銀河の円盤部分には数千の分子雲が存在し、銀河全体の星形成活動を支えています。
使い方・例文
「オリオン座方向に広がる巨大分子雲の内部では、現在も新しい星の形成が続いていることが電波観測で明らかになっている」のように、星の誕生や銀河構造を解説する際に登場します。
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