光合成の人工模倣(人工光合成)とは?
こうごうせいのじんこうもほう
人工光合成とは、植物の光合成を人工的に再現し、太陽光と水・二酸化炭素からクリーンなエネルギーや有用物質を得る技術のことです。
人工光合成とは、植物や藻類が行う「光合成」のメカニズムを人工的なシステムで模倣・再現する技術の総称です。植物は太陽光エネルギーを使って水と二酸化炭素から有機物と酸素を作り出しますが、人工光合成はこのプロセスを半導体材料や触媒などを使って実現しようとするものです。
人工光合成が生み出すものとして、主に以下のものが挙げられます。
- 水素:水の分解によって得られる燃料電池用の水素エネルギー
- 有機化合物:二酸化炭素と水素を原料としたメタノールなどの燃料・化学原料
- 酸素:水分解の副産物として得られる
技術的には、光を吸収する「光触媒」と、化学反応を促進する「助触媒」を組み合わせたシステムが研究の中心です。日本では理化学研究所や人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)などが国家プロジェクトとして開発を推進してきました。
化石燃料に依存しない再生可能エネルギーの供給源として、また二酸化炭素を資源として活用できる技術として、脱炭素社会の実現に向けた切り札のひとつと期待されています。実用化にはコストや変換効率の課題が残りますが、世界中で研究が加速しています。
使い方・例文
再生可能エネルギーや脱炭素技術の解説記事、科学技術政策・グリーンイノベーションを紹介する文脈でよく取り上げられる技術です。
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