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九成宮醴泉銘とは?

きゅうせいきゅうれいせんめい

九成宮醴泉銘とは、唐代の書家・欧陽詢が632年に書いた楷書の石刻碑文で、楷書の最高傑作のひとつとして書道史に名を刻む作品です。

九成宮醴泉銘(きゅうせいきゅうれいせんめい)は、中国・唐の太宗(李世民)の命で、魏徴(ぎちょう)が撰文し、欧陽詢(おうようじゅん)が書いた楷書の碑文です。632年(貞観6年)に建てられ、唐の離宮「九成宮」で湧き出た霊泉(醴泉)を記念して刻まれました。

欧陽詢は唐初の三大書家のひとりで、その楷書は「欧体(おうたい)」と呼ばれる独自の様式を確立しています。九成宮醴泉銘はその代表作であり、縦長でやや細身の字形・鋭く力強い筆致・整然とした構成が特徴です。書家たちはこれを「天下第一楷書」と称することもあります。

書道学習における意義は次のとおりです。

  • 楷書の手本として古来より最も多く臨書(模写稽古)されてきた碑文
  • 筆のとめ・はね・はらいの基本が凝縮されている
  • 中国・日本・韓国いずれの書道教育でも基礎的な教材として使われる

現在も陝西省麟游県に原石碑が残存しており、長年の摩滅を経ながらも多数の拓本(石から写し取った刷り物)が世界各地の博物館に収蔵されています。書道を学ぶ人にとってはほぼ必ず接することになる古典作品です。

使い方・例文

書道教室で楷書を学ぶ際に、九成宮醴泉銘の拓本を手本に臨書(なぞり書き)する場面でよく登場します。

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