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一炷とは?

いちじゅう

一炷とは、香道(こうどう)における香木を炷く(たく)一回分の単位を指す言葉で、香の席での基本的な数え方として用いられます。

一炷(いっちゅう)とは、香道(こうどう)で香木を炷く(たく)際の一回分を表す単位・言葉です。「炷」は香を焚く動作や焚かれた香の単位を意味し、「一炷」は文字通り「一度炷いた香」を指します。

香道は、香木(沈香伽羅などの天然香木)を炷いてその香りを鑑賞する日本の伝統芸道で、茶道・華道とともに「三道」のひとつに数えられます。香の席では、参加者が順番に香炉を手に取り、立ち上る香りを聞き(「聞く」が香道の正式な表現)、その香りの種類や質を当てたり、味わったりします。

「一炷」という単位の使われ方には次のような例があります。

  • 組香(くみこう)の試みで、香木を炷く回数を「○炷」と数える
  • 「一炷聞く」という表現で、一度の香の鑑賞を表す
  • 香の席の進行において、何種類・何回の香を炷くかを示す際に用いる

香道は視覚より嗅覚を中心とした静謐な芸道であり、「一炷」という言葉にも、一回の香との出会いを大切にするという精神が込められています。かつては公家・武家の教養として重んじられ、現在も志野流・御家流などの流派によって受け継がれています。

使い方・例文

香道の体験会の案内文に「本日は三炷の香を聞いていただきます」と記されたり、香道の解説書で「組香は数炷の香木を炷いて行う」と説明される場面で「一炷」という単位が登場します。

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