ロバート・フランクとは?
ろばーと・ふらんく
ロバート・フランクとは、スイス生まれのアメリカ人写真家で、写真集『アメリカ人』によって戦後アメリカの光と影を直截に切り取り、ドキュメンタリー写真の歴史を塗り替えた巨匠です。
ロバート・フランクは1924年にスイス・チューリヒで生まれ、2019年にカナダのノバスコシア州で没した写真家・映像作家です。1947年にアメリカへ移住し、ファッション誌での仕事を経て独自のドキュメンタリー写真のスタイルを確立しました。
フランクの名を不朽のものにしたのは1958年に発表した写真集『ザ・アメリカンズ(The Americans)』です。グッゲンハイム財団の助成を受けてアメリカ各地を旅しながら撮影した83枚の写真は、豊かさの裏に潜む孤独・人種差別・疎外感を率直なまなざしで捉えたもので、当初は批判的な評価も受けましたが、やがてジャック・ケルアックの序文も評価され、写真史上最も影響力のある写真集のひとつとして広く認められています。
フランクの写真の特徴はいくつかの点で従来の規範を打ち破るものでした。
- あえてブレや粗い粒子・斜めの構図を用いた即興的・感情的な表現
- 光沢のある完成美よりも生々しい「瞬間の真実」を優先
- 社会的マイノリティや日常の名もなき人々への視線
晩年は映像作家としても活動し、実験映画も多数制作しました。彼のスタイルはその後の写真家・映画監督に多大な影響を与え、現代ストリートフォトグラフィーの源流のひとつとして語り継がれています。
使い方・例文
「写真史を学ぶ講義で、従来の美しい構図や完成度重視の写真から、荒々しくリアルなドキュメンタリー写真へのパラダイムシフトを語るとき、ロバート・フランクの名が必ず登場します」という文脈で見かけます。
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