リボザイムとは?
りぼざいむ
リボザイムとは、酵素のような触媒作用を持つRNA分子のことで、タンパク質を必要とせず化学反応を促進できる特殊なRNAです。
リボザイム(ribozyme)とは、「RNA(リボ核酸)」と「酵素(enzyme)」を組み合わせた造語で、触媒活性を持つRNA分子を指します。従来、生体内の化学反応を触媒するのはタンパク質からなる酵素のみと考えられていましたが、1980年代にトーマス・チェックとシドニー・アルトマンがRNAにも触媒作用があることを発見し、1989年にノーベル化学賞を受賞しました。
リボザイムが触媒する反応は主にRNA自体の切断・結合(ホスホジエステル結合の切断や形成)です。代表的なリボザイムとして以下があります。
- ハンマーヘッド型リボザイム:植物ウイロイドや一部のウイルスに見られる自己切断型RNA
- グループIイントロン・グループIIイントロン:自己スプライシングを行うRNA
- リボソームRNA(rRNA):タンパク質合成においてペプチド結合形成を触媒する
リボザイムの発見は「RNAワールド仮説」を支持する証拠となりました。この仮説では、生命の起源においてDNAもタンパク質も存在せず、RNAが遺伝情報の担体と触媒の両方の役割を果たしていたと考えます。また、リボザイムはウイルス性疾患やがんの治療への応用も研究されています。
使い方・例文
「リボザイムはRNAでありながら酵素のように働くため、『RNA酵素』とも呼ばれ、生命の起源を探る手がかりとして注目されている。」という文脈で登場します。
この用語をシェア
最終更新: