マンガン団塊とは?
まんがんだんかい
マンガン団塊とは、深海底に広く分布するマンガンや鉄を主成分とした球状の鉱物の塊で、ニッケル・コバルト・銅など希少金属も含む海底資源です。
マンガン団塊(まんがんだんかい、Manganese Nodule / Polymetallic Nodule)とは、水深4,000〜6,000メートルの深海底に広く分布する、主にマンガンと鉄の酸化物・水酸化物からなる球状または不規則形状の鉱物集合体です。直径は数ミリメートルから数十センチメートルまでさまざまで、海底に無数に散らばって存在します。
マンガン団塊の最大の特徴は、マンガン・鉄以外に工業的に重要な有用金属を含む点にあります。
- ニッケル:電池材料・耐熱合金に使われる重要金属
- コバルト:リチウムイオン電池の正極材料として需要が急増
- 銅:電気・電子産業の基幹金属
- モリブデン・亜鉛なども微量含まれる
形成メカニズムは、海水中に溶けた金属イオンが、サメの歯や微化石など小さな核を中心に数百万年かけて沈殿・成長したものと考えられています。成長速度は非常に遅く、1,000年あたり数ミリメートルとされています。
マンガン団塊は太平洋のクラリオン・クリッパートン断裂帯など特定の海域に大量に分布しており、陸上資源の枯渇が懸念されるなか、次世代の鉱物資源として注目されています。ただし、採掘による深海生態系への影響が大きな課題であり、国際海底機構(ISA)のもとで開発ルールの整備が進められています。日本も公海域での探鉱鉱区を取得し、深海底鉱物資源の研究を進めています。
使い方・例文
資源問題や海洋開発の文脈で「深海の鉱物資源」として紹介される代表例です。電気自動車の普及に伴うコバルト・ニッケル需要の高まりを背景に、ビジネスニュースや環境問題の議論でも取り上げられるようになっています。
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