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マルチパスとは?

まるちぱす

マルチパスとは、電波が建物や地形などで反射回折して複数の経路を経て受信点に届く現象で、通信品質に影響を与えます。

マルチパス(multipath)とは、送信アンテナから放射された電波が、直接波(見通し波)だけでなく、建物・山・地面・電離層などに反射・散乱・回折されて複数の異なる経路(パス)を通って受信点に到達する現象です。マルチパス伝搬、または多重波伝搬とも呼ばれます。

複数の電波が異なる距離を経由して届くため、受信点では各経路の電波が僅かにタイミングずらして重なり合います。波の位相が揃えばお互いを強め合いますが、逆位相で重なると打ち消し合い(フェージング)、受信信号が急激に弱まったり乱れたりする原因となります。

マルチパスが引き起こす主な問題には以下があります。

  • フェージング:信号強度が場所・時間によって大きく変動する
  • 遅延スプレッド:デジタル通信でシンボル間干渉(ISI)が生じる
  • テレビ・ラジオ受信のゴースト(二重映り)や音声の乱れ
  • GPSなどの測位精度の低下

現代の無線通信システムでは、マルチパスに対処するための技術が数多く開発されています。OFDM(直交周波数分割多重)はマルチパスに強い変調方式として4G・5G・地デジなどに採用されており、MIMO技術はマルチパスを逆に利用して通信容量を増やす手法として活用されています。

使い方・例文

都市部でスマートフォンの通信速度が場所によって大きく変わったり、ビルの谷間で通話が乱れたりするのは、マルチパスによるフェージングが一因です。

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