ヘノッホ・シェーンライン紫斑病とは?
へのっほ・しぇーんらいんしはんびょう
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病とは、IgAが関与する血管炎によって皮膚・関節・消化管・腎臓に症状をきたす、小児に多い全身性疾患です。
ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schönlein Purpura:HSP)は、免疫グロブリンの一種であるIgAを含む免疫複合体が小血管に沈着することで炎症が起きるIgA血管炎の代表的な疾患です。19世紀のドイツの医師、エドゥアルト・ハインリッヒ・ヘノッホとヨハン・シェーンラインの名にちなんでいます。現在の国際分類では「IgA血管炎(IgAV)」と呼ばれることが増えています。
主に10歳以下の小児に多く見られ、上気道感染(風邪など)の後に発症することが多いとされています。特徴的な四つの症状は次のとおりです。
- 触れると硬い紫斑(可触性紫斑):主に下肢・臀部に対称性に現れる点状の皮下出血
- 関節炎・関節痛:膝・足首などの大関節に多い
- 消化器症状:腹痛・嘔吐・消化管出血(血便)など
- 腎炎:血尿・蛋白尿を伴い、一部で慢性腎臓病に移行することがある
多くの場合は数週間で自然に軽快しますが、腎炎を合併した場合は長期の経過観察が必要です。治療は症状に応じた対症療法が中心で、重症例にはステロイドが用いられることもあります。成人でも発症しますが、小児と比べて腎病変が重くなりやすい傾向があります。
使い方・例文
「子どもの下肢に紫色の点状の発疹と腹痛が同時に現れた場合は、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病が疑われるため小児科を受診してください」のように使われます。
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